コンビニ 人手不足「特集①」
コンビニ 人手不足「特集①」
コンビニ 人手不足の実情!
今、コンビニの現場は、人手不足が深刻だ!
「募集しても集まらない!」、多くのオーナーがこの言葉を口にする!
募集しても集まらない!
でも募集をかけなければ人は来ない!
だから募集をかけ続ける。
そして、募集コストばかりが増えていく。
いったい、どうすれば人が集まるのか?
いつになったら人の悩みから解放されるのだろうか?
そんな悩みを持っているオーナーは多い。
この人手不足の問題は、いまや業界全体が抱えている問題であり、コンビニ向けの人材派遣を行っているSPマネージメントシステムには、地域に関係なく、全国から人材の紹介や派遣に関する相談がやってくる。
そのくらい業界全体が人手不足で深刻化しているのだ!
中でも、特に人手不足に陥りやすいお店、派遣会社への依存度が高いお店の特徴は、以下の通りである。
人手不足に陥りやすいコンビニのタイプ
従業員を募集する場合、お店の周辺や近場から集めることができればそれが一番理想的だが、なかなかそうはいかない。
今の時代、ある程度遠方からでも通勤してくれるような人材も集めていかなければ、必要な人員を確保ことは難しい。
そうなると、アクセスが悪い立地のお店や、通勤が不便と感じるようなお店は、必然的に人材を獲得するのが難しくなる。
しかし、人材獲得の成否は、立地条件だけでなく、お店の質、つまりオーナーや社員といったリーダーや管理者の質とも大きく関係してくる。
ここでは、私のキャリアコンサルタントとしての経験から、求職者や働く側の視点で、職場を選ぶ際、どのようなお店が敬遠されやすいのか、そしてどのようなお店が人手不足に陥りやすいのか、その例を挙げてみる。
~ 立地の問題 ~
① 駅から遠いお店
感覚的には、だいたい駅から徒歩15分以上かかるようなお店だと、求職者の多くは通勤が面倒と感じてしまう。
特に雨や雪、台風などの日は、駅から遠いと行くのが辛くなるとか、面倒くさいという理由で避ける人が多い。
②バスを使わないと行けないお店
これも求職者が職場選びを検討する上でとてもマイナスに感じる部分である。
バスの本数が多く、バスでの通勤時間も短ければ少しは良いのだが、本数が少ないとか、バスでの通勤時間が長い、バス停からお店までが遠いなどの条件が出てくると、応募者は興味を示さなくなる。
③最寄りの駅へアクセスが悪いお店
電車通勤を考える場合、通勤時間・乗り継ぎする回数・電車の本数・混雑状況などの条件が職場選びに影響してくる。
通勤時間の問題は当然なのだが、乗り継ぎが面倒だったり、本数が少なかったりすると通勤が不便と感じ、応募を避けるようになる。
④車やバイクを使わないと行けないお店
このタイプのお店はかなり人で苦労する。
私の会社でもこのような立地の店舗への派遣が一番苦労する。
特に学生や若者は、車やバイクは持っていないという人が多いこともあり、車やバイク通勤ができる人材を集めるのはとても難しい。
このような立地のお店は、慢性的に人手不足のところが多い。
上記は立地的な問題によるものだが、経営する側に問題があり、人手不足に陥るタイプもある。
~ お店に問題があるパターン ~
⑤オーナーや社員の質が悪い、能力が低いお店
このようなお店に人は定着しない。
定着率の悪いお店は、たいていここに問題がある。
“オーナーや社員の質が悪くて、馬鹿らしくて働いていられない!”
実は、そんな理由でお店を辞め、別のお店に転職したり、派遣会社に応募してくる人達はかなり多い。
このようなお店はとにかく労働環境が悪い。
オーナーや社員が暴君化し、法律を無視したマイルールを作り、違法な労働環境で働かせているところも多い。
またこのようなお店は職場の人間関係も悪いことが多く、離職者が多い。派遣会社からも嫌われやすいタイプだ。
⑥人材育成が下手なお店
このタイプのお店は、とにかく社員もパートアルバイトもレベルの低い人達が多い。
しっかりとした教育をしていないのだから当然である。
また、新人が育たない、定着しないという傾向にもなりやすい。
育成が下手なオーナーや社員は、理想が高く、即戦力となる人材や完成された人材ばかりを求めることが多い。
教えなくても、育てなくても、指示しなくても期待通りの仕事をしてくれる、期待通りの結果を出してくれる、そんな理想的な姿を追い求める。
だから、理想と違う人材はすぐに首を切ろうとしてしまう。
しかし、そのような都合の良い人材はなかなか現れない。
理想ばかり高くて、いつまでたっても結婚できない人と同じである。
⑦管理が悪いお店
まじめな人、向上心の強い人、問題意識をもって仕事をしている人ほど、このようなお店からは去っていく。
仕事上の問題・課題を提起してもいつまでたっても改善されない。
問題・課題は放置されたままで、良くることが期待できない。
そのような不満や失望感が蓄積し、もっとしっかりとしたお店で働きたい、レベルの高い職場で働きたいと思い、辞めていってしまうのである。
もし、人がなかなか定着しない、短期間で辞められてしまうと感じたら、まずは上記⑤~⑦の問題に目を向けるべきである。
下記の2つのタイプも人手不足が深刻である。
~ その他 ~
⑧複数店経営をしているところ
今、人手不足で複数店経営を負担と感じているオーナーは多い。
店舗を増やし、法人化し、規模は拡大したが、各店舗のパートアルバイトは不足し、管理を任せたい社員も不足している。
1店舗であれば人手が足りなくてもオーナー夫妻が頑張ればなんとかシフトは埋められる。
しかし、どのお店も人手不足となると、もうどうにもならない。
“店舗を増やさなければよかった”“店舗を減らしたい”とそんな悩みを持っているオーナーは多い。
⑨新店
新店については、次号でお話ししたいと思う。